2012年12月25日火曜日

「忘れない」だけではないメモの効用


 こまめにメモをとることに消極的な意見の二大潮流は、「メモしなければ覚えられないようなことは重要ではない」派と、「メモなどしなくても頭に入っている」派。メモするしないはその人の自由で、ケチをつけるつもりはありませんが、私は徹底的な逐一メモ派です。

 小学生の頃から高校生まで、ノートすらほとんどとっていなかった私が今のようなメモ魔になったのには理由があります。ありていに言えば、学校で教わることはノートしなくても教科書に書いてあるけれど、自分が思いついたこと、考えたことは、どこにもバックアップがないことに気付いたからです。
 さらに言えば、単純なタスクをたくさん覚えておこうとすると、考えを巡らすことの邪魔になるので、それらのタスクは頭の中から一度消去した方がよさそうだということです。

 京都産業大学客員教授の樋口裕一先生は、著書『頭の整理がヘタな人うまい人』の中で、
 「頭を整理し、論理力を生かすためには、基本としてメモをとる習慣をつけるようにしたい。(中略)メモをとることによって、考えを詰めることができるからだ。」
と言われていました。

 私たちコンサルタントの仕事は、ひとことで言えば考えること。アイデアを書きとめ、それを眺めて発展させることほど重要なことはないと思っています。



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