2012年12月11日火曜日

ミッションに照らして最も大事なこと


 私にはふたりの子供がいます。まだ小学生です。
 一大イベントであるクリスマスには、いつも手柄をサンタさんに独り占めされ、いささか割り切れない思いもしています。
 でも、「本当はパパが買ってやったんだ、感謝しろ」という親はいません。不思議なサプライズに喜ぶ子供の笑顔が何よりうれしいからでしょう。

 「お客さまのよき伴走者として」「お客様の笑顔をつくる」といったミッションを掲げる人たちがいます。すばらしいことです。ただし、そのミッションに照らして最も大事なことは、「お客様が笑顔になった」ことであって「私が笑顔にした」かどうかは二の次のはずです。

 もちろん、事業の発展的継続のためにアピールが欠かせないことも理解できます。ですが、私たち零細企業者が成果を挙げるためには、人の力を借りること、いろいろな能力と知見を持った人たちと相互に結びつくことが、これまでになく重要になってきています。
 自分の成果をアピールしなければならない、という「自己宣伝の強迫観念」が、他の企業者とのネットワークを傷つけてはいないでしょうか。

 先日亡くなった小沢昭一を評して永六輔いわく、「自分の功績を隠したがる人だった」。
 彼が自己宣伝に満ち満ちた人だったとしたら、小沢昭一は我々の前に出現したのでしょうか。あの小沢節はどのように私たちの耳に響いたでしょうか。



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