「休日のトランポリン効果」という言葉を耳にしたことがあります。
休みの日に、きっぱり仕事から離れて積極的に休養をとることで、休日明けの仕事に対する意欲と効率が高まる、ということのようです。
確かにそのとおりだ、と私も実感するところがあります。個人的にも、毎週土曜日は原則として仕事から離れて、家族と過ごしたり、運動をしたり、体を休めたりすることに充てるようにしています。
ですが日曜日は、またちょっと違う使い方をしています。
事務所に出勤して、プロジェクトについて案を練ったり、雑駁なアイデアをノートに書き出したり、溜まった書類を見返してテーマ別にファイリングしたりと、いわば「急がないけど大事なことする日」にしているのです(注)。
ルーチンワークから離れることが容易で、電話もかかって来ない日曜日は、急がないけど大事なことをするのに最適。音楽でも聴きながら、ゆったりとした気持ちで、贅沢に時間を使ってこそ成果も上がろうというものです。
今回は、そんな休日にもってこいのジャズ系アルバムを三点ご紹介します。
先月18日に亡くなったカナダのトランペッター、ケニー・ホイーラーの最高傑作『ヌー・ハイ』。
のっけから天上高く舞い上がるような爽快感で、休日の朝にピッタリです(本稿もこれを聴きながら書いています)。
メインストリームから出発して、フリージャズに傾倒…などと紹介すると、セシル・テイラーやオーネット・コールマンを連想して敬遠したくなるかもしれませんが、この人の場合は心配ご無用。本作もフリーっぽいテイストを感じますが、それが開放感、スケール感を表現するのに大いに役立っていると感じます。(YouTubeで聴く)
アーロン・パークスの『アルボレセンス』は、ピアノソロ作品。アーロン・パークスという人のことは、若手天才ジャズ・ピアニストと言われている、ということ以外、よく知らないのですが、これまで聴いてきたピアノソロ作品の中でいちばん「クラシック音楽ファン好み」という気がします。
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第一番みたいなテイストを感じることもあれば、リストのロ短調ソナタ風の響きを感じ取ることもあります。
彼のピアノトリオ作品も聴いてみましたが、響きがとても美しい、という印象は、ピアノソロ作品同様でした。(YouTubeで聴く)
なあんだ、という感じかもしれません。
「ポイントは3つあります」などと言われ、聞いてみると、3つめは1つめと同じようなことではないかとか、1と2に比べると3の重要度は格段に落ちるな、3は付け足しだな、と感じることがありませんか?
3枚めにキース・ジャレットの『ケルン・コンサート』を持ってきたというのは、(名盤であることは誰もが認めるとしても)ありきたり過ぎ、付け足しがミエミエだと自分でも思います。(YouTubeで聴く)
でも、奇しくも三枚全てがECM作品になってしまったことと併せ、いろいろ試してみた結果がこれ、というのが実際のところです。
休日のアイデア出しのお役に立てばさいわいです。
(注)各種セミナーの講師のご依頼をいただくことがありますが、そのネタのほとんどは、こうして日曜日に書き溜めたものを再構成して作っています。レジュメやプレゼンテーション・スライドを作る段になって「さあ、何を話そう?」と悩んだ経験はまずありません。
休みの日に、きっぱり仕事から離れて積極的に休養をとることで、休日明けの仕事に対する意欲と効率が高まる、ということのようです。
確かにそのとおりだ、と私も実感するところがあります。個人的にも、毎週土曜日は原則として仕事から離れて、家族と過ごしたり、運動をしたり、体を休めたりすることに充てるようにしています。
ですが日曜日は、またちょっと違う使い方をしています。
事務所に出勤して、プロジェクトについて案を練ったり、雑駁なアイデアをノートに書き出したり、溜まった書類を見返してテーマ別にファイリングしたりと、いわば「急がないけど大事なことする日」にしているのです(注)。
ルーチンワークから離れることが容易で、電話もかかって来ない日曜日は、急がないけど大事なことをするのに最適。音楽でも聴きながら、ゆったりとした気持ちで、贅沢に時間を使ってこそ成果も上がろうというものです。
今回は、そんな休日にもってこいのジャズ系アルバムを三点ご紹介します。
1 Kenny Wheeler / Gnu High (1975/ECM)
先月18日に亡くなったカナダのトランペッター、ケニー・ホイーラーの最高傑作『ヌー・ハイ』。
のっけから天上高く舞い上がるような爽快感で、休日の朝にピッタリです(本稿もこれを聴きながら書いています)。
メインストリームから出発して、フリージャズに傾倒…などと紹介すると、セシル・テイラーやオーネット・コールマンを連想して敬遠したくなるかもしれませんが、この人の場合は心配ご無用。本作もフリーっぽいテイストを感じますが、それが開放感、スケール感を表現するのに大いに役立っていると感じます。(YouTubeで聴く)
2 Aaron Parks / Arborescence (2011/ECM)
アーロン・パークスの『アルボレセンス』は、ピアノソロ作品。アーロン・パークスという人のことは、若手天才ジャズ・ピアニストと言われている、ということ以外、よく知らないのですが、これまで聴いてきたピアノソロ作品の中でいちばん「クラシック音楽ファン好み」という気がします。
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第一番みたいなテイストを感じることもあれば、リストのロ短調ソナタ風の響きを感じ取ることもあります。
彼のピアノトリオ作品も聴いてみましたが、響きがとても美しい、という印象は、ピアノソロ作品同様でした。(YouTubeで聴く)
3 Keith Jarrett / The Köln Concert (1975/ECM)
なあんだ、という感じかもしれません。
「ポイントは3つあります」などと言われ、聞いてみると、3つめは1つめと同じようなことではないかとか、1と2に比べると3の重要度は格段に落ちるな、3は付け足しだな、と感じることがありませんか?
3枚めにキース・ジャレットの『ケルン・コンサート』を持ってきたというのは、(名盤であることは誰もが認めるとしても)ありきたり過ぎ、付け足しがミエミエだと自分でも思います。(YouTubeで聴く)
でも、奇しくも三枚全てがECM作品になってしまったことと併せ、いろいろ試してみた結果がこれ、というのが実際のところです。
休日のアイデア出しのお役に立てばさいわいです。
(注)各種セミナーの講師のご依頼をいただくことがありますが、そのネタのほとんどは、こうして日曜日に書き溜めたものを再構成して作っています。レジュメやプレゼンテーション・スライドを作る段になって「さあ、何を話そう?」と悩んだ経験はまずありません。
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