2013年4月18日木曜日

ゴルフコーチにまなぶ経営支援


 先日、ゴルフ巧者の友人が、初心者の私をゴルフに誘ってくれました。

 スタート前の打ちっ放しでも、絶不調だった私ですが、うしろで見ていた友人のたった一言のアドバイスをきっかけに打球が見違えるほど安定したのには、我がことながら驚きました。
 その日の私のスコアはヒドイものでしたが、少なくともドライバーショットに不安を感じることがなかったのは、私にとって特筆すべきことでした(OBは二回ありましたが)。

 さて、彼が私にくれた一言アドバイスとは何だったか。それを正確に表現するだけの知見を持ち合わせませんが、バックスイングを安定させるために心掛けるべきことをひとつだけ伝授してくれたのだと理解しています。

 同行した別の友人に言わせれば、それはごく当然、ごく普通のセオリーだそうですが、少なくともこれまで私にそうした助言をくれた人はいませんでした。

 思うに「正しい姿(あるべき姿)を教える」というのは、それだけではアドバイスとしての要件を満たしていないのではないでしょうか。なぜなら、どうやったら正しい姿に近付けるか、というのが相手の関心だからです。
 ゴルフレッスンでよく『脇を締めろ』というフレーズを耳にしますが、脇は必死に締めようとするものではなく、正しくスムーズに振り抜けば自然に『締まる』ものだという気もします(初心者なので自信はありませんが)。

 「名選手必ずしも名監督にあらず」という言葉もあるように、誰かに教示・指導するときには、自分ができる(わかっている)ということとは別の見識ないしスキルが必要なことは疑いありません。
 経営上のアドバイスもきっと同じだと思います。

 ゴルフ巧者の友人は、最後に私にこう言いました。
『アドバイスしたいことは、じつは他にも幾つかある。でも、一度に言ってもしょうがないので、追い追い言うよ。』
 そう、どんなに正しい指導でも、私が吸収し実践出来なければ意味がないわけです。加えて、余りに手厳しい指摘をすると、やっとゴルフに興味を持ち始めた私の意欲を殺ぐことになる点にも、彼はきっと配慮してくれたのだと思うのです。



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