2012年3月30日金曜日

保有資産の市場価値下落が気になりますか?

 私の許には、「気になりませんか?愛車の現在価格!」というセールスレターがよく届きます。


 あいにく私は愛車の現在価格などまったく気になりません。何しろ実用15年、走行距離11万km近い私のクルマの現在価格など5万円にも満たないことでしょう(いやむしろ廃車費用が顕在化してもっと安いかも?)。

 そもそも、現に保有している資産の市場価値が気になるのは、どのようなケースでしょうか。

 ①利用していないとき。または有効利用度が非常に低いとき。
→クルマでいえば、半年に一度ドライブに行くだけ、というようなケース。年2回レンタカーを調達する代替案と比較考量すべきでしょう。

 ②より市場価格の低い代替資産で、同等の効用が得られるとき。
→クルマでいえば、通勤用にポルシェを使用しているようなケース。ステイタス性などを考慮外とすれば、コンパクトカーのほうが適当かもしれません。

 ③運用コストが有意に低い代替資産がある場合。
  →クルマでいえば、ハイブリッドカーとの買い替えを検討する場面に相当します。

 以上を要するに、現用中の資産を保有し続けると損になるおそれがあるとき、といえそうです。

 「なんでも鑑定団」で中島誠之助さんが『器は使ってこそ価値が出る』とおっしゃっていました。
 企業用不動産(CRE)も事情は同じ。使ってこそ、それも経営の本旨に沿った利用をしてこそ価値が生まれます。不動産が持つインフレ耐性の強さは否定しませんが、遊休物件の継続保有が許容されるのは、将来本業に活用する予定があるものなど、限られたケースと言えそうです。

 但し、上記のクルマの例と同様、現に利用中の不動産といえども有利な代替資産との比較は欠かせません。他方、事業に不可欠な資産として稼働しており、かつそれが事業継続が可能なだけのキャッシュフローを生む見込みがあるならば、不動産市況の悪化など、関心を持つ必要はないでしょう。
 (2012.1.9)

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