2012年3月30日金曜日

ネット上でのマナー違反がもたらす「負のパーソナル・ブランディング」

 ウェブサイトの開設・運営の支援にあたるウェブデザイナーやITスペシャリストなどの専門家は、サイトのコンテンツ作成やコーディングのみならず、率先垂範でクライアントにネット上での真っ当な振舞い方を示すべき立場にあると言えます。


 ところが、現実にはこれら専門家の中に、マナー違反というか常識的でない振る舞いをする人が少なからずいるように思われます。

 面識のない相手に何らメッセージを添えることなくFacebookの友達申請をしたら、相手はどう思うのか(不躾だと思うでしょうし、困惑するでしょう)。
 Facebookページに「いいね!を押してください」と要請され、そのページを訪れたとき、基本データすら入力されていない“のっぺらぼう”の状態だったら、相手はどう感じるのか(何に「いいね!」と思えばいいのでしょう?決してページ開設者にいい印象は持たないでしょう)。

 このようなことは、決して「知っておくべき」事柄ではありません。「感じるべき」事柄です。相手の立場に身を置いたとき、何の抵抗もなく許容できることか?と自問して、感じ取るべきことでしょう。

 最近、Facebook活用の意義として「パーソナル・ブランディング」を挙げる向きもありますが、不見識な振る舞いは逆に、パーソナル・ブランドを傷つけてしまいかねません。増してやクライアントが、指導的立場にある専門家からかかる所作を「学んだ」結果、評判を落とすことになったら、一体何の支援をしたのやらわかりません。

 「顧客目線」や「ユーザー志向」は、ウェブサイト戦略やコンテンツ制作の場面のみならず、中小企業者のサイト運営ひいてはサイバースペースにおける活動全般にわたって不可欠な基本的視点なのです。
 (2011.8.9)

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