2012年3月30日金曜日

「新規性」の要件に目を奪われるな

 経営革新計画をはじめとする中小企業の経営計画支援諸制度は、企業が自ら事業を見つめなおし、次の一歩を計画的に踏み出すための意義ある制度であると評価しています。

 しかしながら、「計画承認を得ることが自己目的化」すれば、むしろ当該企業の事業劣化を引き起こしかねない危うさも孕んでいます。端的に言うなら、「企業が計画の実行組織たりうるためにまず手を打つべきことは、計画策定以前にあるのではないか」ということです。

 実行組織の脆弱なまま進められる経営革新計画は、クルマにたとえれば、軽四のシャシーにBMWのストレート6を積むようなもの。ストレート6の能力が発揮されないばかりか、軽四本来の良さすら失わせてしまいます。

 計画支援にあたる専門家である私どもは、「新規性」の要件のみに目を奪われることなく、企業の現状や保有能力に十分配慮しつつ支援を提供したいものです。
 (2011.8.25)

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